ガイドスキルマップの全体像
領域・スキルセット
計25個の「スキルセット」は、ガイドに求められる標準的な素養を定義している。各々のスキルセットは、その性質から5つの「領域」に分類している。
Mindset:ガイドが職務遂行において適切な言動を取るために求められる心構え
顧客視点 / リーダーシップ / 柔軟性 / 多様性の尊重 / 倫理・法令順守
Basic Capabilities:ガイドの職務遂行において求められる一般的な基礎能力
体力・健康 / 論理的思考力 / 創意工夫 / マネジメントスキル / ITスキル
Communication:旅行者をはじめとする他者との意思疎通に必要な能力
言語力 / 傾聴力 / 表現力 / 交渉力 / チームワーク
Technique:安心・安全かつ満足度の高いサービスの提供に必要な特有の専門技能
旅程確認・作成 / 準備・催行管理 / 安全管理 / 危機対応 / 演出
Knowledge:旅行者の案内や職務遂行において求められるガイド特有の専門知識
歴史 / 社会・文化 / 地域特性 / 国際 / 業界
行動基準
各々のスキルセットについては、客観的に評価できるよう「行動基準」を定めた。
行動基準は、ガイドの熟練度に応じて「基礎項目」「応用項目」の2種類に分かれており、「応用項目」に含まれる基準を満たすほど、当該スキルセットの熟練度が特に高いと判断される。
注意すべき点として、スキルセットごとに設定されている行動基準は、あくまで当該スキルセットを満たす場合に顕在化する行動の一例を示したものに過ぎないため、全てを満たすことを求めるものではない。それぞれのガイドが個人の強み・弱みを把握するための指標として参考にしてもらいたい。
[基礎項目]
ガイドとして活動するうえで強く推奨される基準。
複数の基準を満たせないガイドは、当該スキルセットに弱みを持つガイドであると判断される。
[応用項目]
より優れたガイドとして活動するうえで推奨される基準。
複数の基準を満たすガイドは、当該スキルセットに強みを持つガイドであると判断される。